地球地図のhydrol.shpのデータをGMT用に変換

寒地河川チーム 村上 :更新20100907

北海道海岸線+河川図用スクリプト

以前、日本の河川の緯度経度データであるhydronet.e00が地球地図プロジェクトにアップされていましたが、現在は無くなった様です。代わりにGISデータである hydrol.shpが公開されており、フリーウェアで加工すればGMTで使える形に近づきます。
ここでは地球地図の河道網データをGMT様に加工するヒントを紹介します。

国土地理院の地球地図プロジェクトで公開されている日本の河川のデータ(shpファイル)の場所
http://www.globalmap.org/download/index_kanni.html

1、ArcMapをお持ちの場合

 ①hydrol_1_1.shpファイルをArcMapで開く

 ②ArcToolBoxのデータ管理ツール>フィーチャ>XY座標の追加 でshpファイルの属性テーブルにxy座標フィールドを追加。

 ③この属性テーブルをテキスト形式でエクスポートすることにより、河道の緯度経度データをテキスト形式で出力できる。

2、ArcMap以外の場合

 ①shapeファイルからテキスト形式並びに変換するソフトウェアにより、テキスト形式に変換。

 ②例えばshp2text.exeというフリーウェアを用いると、コマンドプロンプト上でshpファイルからテキストファイルへの変換を簡単に行う事が出来ます。

  1) http://www.obviously.com/gis/shp2text/ からwindowsのコマンドプロンプトで実行可能なファイルを含むshp2text.zip をダウンロードします。

  2) shp2text.zipを適当なフォルダに解凍します。ここでは仮にc:\temp\shp2text\ としています。

  3) そのフォルダに変換したいshpファイル一式をコピーします。

  4) コマンドプロンプトを立ち上げ、shp2text フォルダに移動します。 >cd c:\temp\shp2text\

  5) >shp2text hogehoge.shp > hogehoge.txt とタイプし、リターンキーを押すと、一瞬で変換が終了します。

  6) 変換されたshpファイルの一部を以下に示します。経度、緯度の並びになっているのが読み取れますね。nVerticesの数が描くラインデータの始終点を含む点の数を示しているようです。

Shape:7 (ArcZ) nVertices=5, nParts=1
Bounds:( 141.769989, 45.388493, 0, -1.79769e+308)
to ( 141.776978, 45.405201, 0, -1.79769e+308)
(141.77079773, 45.40520096, 0, -1.79769e+308) Ring
(141.76998901, 45.40190506, 0, -1.79769e+308)
(141.77444458, 45.39913177, 0, -1.79769e+308)
(141.77633667, 45.39681625, 0, -1.79769e+308)
(141.77697754, 45.38849258, 0, -1.79769e+308)

Shape:7 (ArcZ) nVertices=15, nParts=1
Bounds:( 141.982193, 45.330212, 0, -1.79769e+308)
to ( 142.093307, 45.381142, 0, -1.79769e+308)
(142.09330750, 45.38114166, 0, -1.79769e+308) Ring
(142.08822632, 45.37842941, 0, -1.79769e+308)
(142.07617188, 45.37612152, 0, -1.79769e+308)
(142.07362366, 45.37427139, 0, -1.79769e+308)
(142.07171631, 45.37011337, 0, -1.79769e+308)
(142.06536865, 45.36364365, 0, -1.79769e+308)
(142.05584717, 45.34931946, 0, -1.79769e+308)
(142.05267334, 45.34793091, 0, -1.79769e+308)
(142.04188538, 45.34746933, 0, -1.79769e+308)
(142.02664185, 45.34839249, 0, -1.79769e+308)
(142.01585388, 45.34793091, 0, -1.79769e+308)
(142.00822449, 45.34238815, 0, -1.79769e+308)
(141.99674988, 45.33960342, 0, -1.79769e+308)
(141.99171448, 45.33715057, 0, -1.79769e+308)
(141.98219299, 45.33021164, 0, -1.79769e+308)

           以下省略

上記1,2いずれの場合もGMTで判読可能な形式にするには、エディターで少々の加工が必要になります。

文責:寒地河川チーム 村上