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堰を有する水の流れ




堰を有する模型水路の水の流れ(右から左への流れ)を横方向よりPIVで捉えた動画です。
この動画は上下流で水位差がないケースです。その場合の渦は反時計回りです。
上下流で水位差、落差がある場合は、時計回りの渦が発生する場合もあります。 落差工、床止工、堰などの構造物の下流側には上流方向に反転する強力な流れ(循環流、リサーキュレーション)が発生することがあり、巻き込まれてしまう と脱出が難しくなります。
構造物下流は、遊泳、筏下り、ゴムボートなどによる水難事故が発生しやすい場所の1つです。

横断構造物は取水や浸食防止、塩水遡上の抑止など様々な目的で作られていますが、魚類の遡上の妨げとなる場合もあり、魚道等が設置されることがあります。
魚道設計においては、魚類遊泳速度やメンテナンス(土砂堆積抑制)の把握のため、魚道内の渦流れなど、類似した水理実験での確認などにも応用されています。
 



リサーキュレーション(出典:水辺の安全ハンドブック)


水辺の安全ハンドブック(子どもの水辺サポートセンターのページ)

https://www.kasen.or.jp/mizube/tabid107.html