全道や全国各地に、昔から自然が維持されている水辺、一時期環境悪化が進んだが再生された水辺、
工夫してより楽しめるようになった水辺、せせらぎが数多くあります。
いくつかの水辺をご紹介します。
以外にも例えば「水辺、おすすめ、(地域名)」などでググれば、いろいろなおすすめスポットが見つかると思います。
雪解け水の流れ(滝里ダム下流) 北の大地の至る所には雪解けの頃にしか姿を現さない流れや湿地、小滝などが出現し、しっとり感あふれ、最も躍動感あふれる季節が雪解けの頃かと思います。 |
標津川支流ポンケネカ川(4月下旬) 4月から5月にかけて、平地から山へと這い上がるように雪解けが進み、山の残雪や木陰の残雪がだんだん小さくなっていきます。また根開きと言って、木の周りから雪が解けてゆきます。 |
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シュラ川河畔のミズバショウ群落(5月上旬) ミズバショウ群落は道内のいたる所で見られます。石狩川の河口付近では4月頃がシーズンです。本州の尾瀬(標高1600m)では6月頃が開花シーズンとのことです。北海道では東京から尾瀬に行くエネルギーの数十分の1の労力で水芭蕉が見れます。 |
ポンケネカ川、正美公園(5月下旬)立金花 中標津町の正美公園を流れる小河川の4月〜5月は、水芭蕉、梅花藻、立金花など次々に草花が開花する躍動感あふれる季節です。 |
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札幌市内の典型的な小河川 水を速く安全に流し、洪水による攪乱を少なくすることで流域の発展を支えてきたのが、高度経済成長時代の日本でした。 日本の大都市では、経済成長を通じて中小河川の中には排水路や下水道として裏側に追いやられ、固定された曲線流路はあっても、自由に蛇行できる川をあまり見ることはできません。 |
釧路湿原の蛇行河川(GoogleEarthから) 道東の釧路湿原や霧多布湿原の展望台からの蛇行河川の眺めは、今でこそ道東観光の定番となりました。蛇行した川をありふれた風景として見ることのできる道東など北海道は、「自然河川」の宝庫とも言えます。 また釧路湿原には、下流の釧路市を貫流する釧路川の水量を自然調節する遊水地としての機能も有しており、治水、環境など多面的な機能を併せ持つ国立公園です。 |
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道東の中標津町の正美公園を流れる小河川の4月〜5月は、水芭蕉、梅花藻、立金花など次々に草花が開花する躍動感あふれる季節です。 |
標津川支流ウラップ川の支流(5月中旬) 大地を十分に湿らせながらゆっくりと迂回して水が流れることにより、より多くの生命が生かされ、豊かな水が生まれます。また穏やかな変化に富む自由な川を見ていると、のびやかで豊かな気持ちも生まれるかもしれません。そのような景観を資源とするか、単なる「谷地(やち)」(湿地、泥炭地の意味、北海道の方言)として無価値で利用しづらい土地として見るかは、時代によって変化してきたこの100年間だったのかなと感じますし、見る人の関心次第な面もあります。 |
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自然堤防などの微高地の集落、元々、水田や湿地だった場所など、治水地形分類図や過去の地形図などを見ると、いろいろなことがわかります。川が長い間に作りあげた地形や、昔の土地利用、その地の地形地質風土や山や川や海の特徴を良く理解することが防災減災、土木計画の基本かと思います。 参考リンク「カスリーン台風の洪水流の特徴」国土地理院のページ |
「水五則」 一.「自ら活動して他を動かしむるは水なり」 二.「常に己の進路を求めて止まざるは水なり」 三.「障害にあい激しく其の勢力を百倍し得るは水なり」 四.「自ら潔うして他の汚れを洗い清濁併せて容るるの量あるは水なり」 五.「洋々として大洋を充たし発しては蒸気となり雲となり雨となり雪と変じ霞と化して凝っては玲瓏たる鏡となり而も其性を失はざるは水なり」 |
下記のリンクなどで近くの素敵な水辺を見つけ、歩いてみると新しい発見があるかもしれません。
「ミズベリングプロジェクト」国土交通省
https://www.mlit.go.jp/river/kankyo/main/kankyou/machizukuri/natunomizube/index.html