各地の川を巡る

全道や全国各地に、昔から自然が維持されている水辺、一時期環境悪化が進んだが再生された水辺、工夫してより楽しめるようになった水辺、せせらぎが数多くあります。
そのような水辺をご紹介します。

以外にも例えば「水辺、おすすめ、(地域名)」などでネット検索をするだけで、いろいろなおすすめスポットが見つかると思います。
   

 
 豊平川は低水時に砂州が多く見られます。
 砂州上に分流が見られる場所と時機があり、水遊びを楽しめるポテンシャルが高い川とも言えます。
 ただし豊平川は、急流河川で、結構、水難事故で亡くなる方も多い川でもあります。
 安全な水遊びには、ライフジャケットなど十分な準備や、安全管理が欠かせません。


   

 道東には多くの自然河川や海岸に恵まれています。浜中町の海岸に注ぐ小川の呈する複雑な網状複列な流れが印象的でした。寒地の土砂水理実験でも時々、観察できる流れの模様と似ている所もあります。
   
 
 
左の写真と同じ場所(浜中町)です。夏も涼しい時期が多い道東の海岸沿いですが、子供や大人の水遊び場として素晴らしい環境です。こういう所で砂や水の性質を遊びながら実感した子供達の内、何人かは、水、土、波、海、港、治水、利水、水理、流体力学などと接点をもっている仕事をしていくのかなと思います。
 
   

川が地形を作っている様子の水理模型

(エムリバージオモデル)

https://www.youtube.com/watch?v=nU2En-qv0wo


   
 

 道内でサケ有効利用調査(サーモンフィッシング)を行っている川は、2河川あり、 その内の1つが道東の忠類川であります。砂州の綺麗な砂利河川です。
   
 十勝岳は大正泥流により多大な被害を受けました。再度災害を軽減するべく、火山砂防事業が行われ、川幅を広げ、落差工が作られました。(有名な青い池の近く)


   
 

 旭岳のロープウェイからすぐの紅葉の頃の夫婦池です。

 5月頃、池は氷で覆われていますが、6月〜7月頃に池の表面の氷が解け、 周辺に残雪が残るなど日々、残雪が移ろいゆく山岳景観はとても興味深いと思います。


   

 羽衣の滝(東川町)です。

 水の落とし方は治水上、とても大切です。落とし方(流れ方)次第で、浸食が進んだり、構造物が壊れたり、氾濫したり・・・、の大小を左右します。
 白水堰堤(九州)、紅葉谷川庭園砂防施設(宮島)など美しい落水美を見せる治水利水設備は歴史的価値を有しています。
 水の美を大切に活用したいものです。

   

 

 茂漁川(恵庭市)は恵庭市の住宅街を流れる小河川ですが、かつては三面張りの人が近づきにくい水路でした。
平成
2年、「ふるさとの川モデル事業」の認定を受け、 「素顔の水辺づくり」をテーマに整備が進められ、平成9年に完成しました。

 平成19年度には「土木学会デザイン賞2006」優秀賞を受賞するなど、魅力的な川へと再生してます。
 バイカモ
(梅花藻)は、例年7月から8月頃までが見ごろです。  

 

https://www.city.eniwa.hokkaido.jp/soshikikarasagasu/keizaibu/
hananokyotenseibishitsu_hanatomidori_kankoka/hanatokanko/5/1920.html

   

源兵衛川(三島市)

 三島市街には富士山の地下に蓄えられた、たくさんの水が湧き出す多くの小河川が流れています。 都市を流れる農業用水路の源兵衛川は昭和の高度成長期には全国の都市河川同様のドブ川でした。市民団体によるグランドワーク活動により綺麗な水辺が蘇りました。

 参考リンク

http://www.gwmishima.jp/modules/information/index.php?lid=35

https://www.mishima-kankou.com/course/957

https://www.cbr.mlit.go.jp/fujisabo/fuji_info/mamechisiki/


   
 

アムール川中流部(GoogleEarthから)

 オホーツク海の流氷は、アムール川からの真水によって塩分が薄められた海水から形成されると言われてます。川の石に藻類が付着しているように、流氷の下側にもプランクトンが付着し、 動物プランクトンの餌になっており、オホーツク海の海を豊かにしています。

   

冬の標津川河口

 流氷や川の恵みは昆布やホタテ、鮭など海産物を養い、根室やオホーツク地方の主要産業となってます。1万年以上昔から鮭と人と関わってきた地域の歴史は、「鮭の聖地」の物語として日本遺産(文化庁)にも登録されています。

https://japan-heritage.bunka.go.jp/ja/stories/story084/


   

     

標津川支流シュラ川(4月中旬)

 6月に入ると草丈は1mを越し、河畔の茂みを歩くには虫刺されなどの覚悟が要りますし、視界も悪くなります。それゆえ、北海道の平地の4月〜6月は、最も川歩きに最適な季節かもしれません。ただし熊には注意でしょうか。

   
         
         
         

下記のリンクなどで近くの素敵な水辺を見つけ、歩いてみると新しい発見があるかもしれません。
「ミズベリングプロジェクト」国土交通省のページ

https://www.mlit.go.jp/river/kankyo/main/kankyou/machizukuri/natunomizube/index.html